揚げものって、それだけでちょっと特別な気分になれますよね。ジューシーでカリッとした食感、香ばしい香りに食欲がそそられて、ついつい手が伸びちゃう…そんな魅力があります。
中でも「唐揚げ」「竜田揚げ」「ザンギ」は、パッと見は似ているけれど、実はそれぞれにちゃんと個性があるんです。お店で見かけたり、レシピで出てきたりすると「これって何が違うの？」と迷うこともありますよね。
今回は、そんな疑問をやさしく解消できるように、お料理初心者の方にもわかりやすく、それぞれの違いや魅力をたっぷりご紹介していきます。ぜひ最後までお付き合いくださいね♪
揚げものの基本ってなに？天ぷらやフライとの違いもチェック
まずは「揚げもの」って何？というところから、ゆっくり見ていきましょう。
揚げものとは、食材をたっぷりの油で揚げて中まで火を通す、日本でもおなじみの調理法のひとつです。衣をつけて揚げることで、外側はサクッと、内側はふんわりジューシーな仕上がりになるのが魅力なんですよ。
そして、同じ揚げものでもいくつかの種類があります。たとえば「天ぷら」は、小麦粉と水、卵などを合わせた衣をサッとつけて揚げる和風の揚げもの。素材の味を引き立てる軽やかな仕上がりが特徴です。
一方「フライ」は、パン粉を使って揚げる洋風スタイル。とんかつやエビフライなどが代表的ですね。しっかりとした衣でボリュームがあるのが嬉しいポイントです。
今回のテーマである唐揚げ・竜田揚げ・ザンギは、いずれも「和風の揚げもの」に分類されますが、それぞれで衣の材料や下味、調理法に違いがあるんです。似ているようで実はちょっとずつ違う3種類、順番に見ていきましょう♪
どれがどれ？見た目がそっくりな3つをやさしく解説
唐揚げって？
唐揚げは、しょうゆや酒などのシンプルな調味料で軽く下味をつけた鶏肉に、片栗粉や小麦粉をまぶしてサクッと揚げた料理です。日本の家庭ではとってもおなじみで、食卓に並ぶとちょっと嬉しくなる一品。味付けが濃すぎないので、お子さまにも人気がありますし、冷めてもおいしく食べられるのでお弁当にもぴったりです。衣はサクサク、中はジューシーで、ついつい何個でも食べたくなっちゃいますよね。
竜田揚げって？
竜田揚げは、しょうゆやみりんなどの和風の調味液にじっくりと漬け込んだお肉を、片栗粉だけでカラッと揚げたものです。味がしっかり染みているので、ひと口目から「おいしい！」と感じやすいのがポイント。お酒のおつまみとしても相性が良く、大人の食卓にもよく合います。また、片栗粉の衣が作り出すカリッとした食感もクセになる美味しさです。
ザンギって？
ザンギは北海道生まれの揚げもの料理で、見た目は唐揚げととてもよく似ています。でも実は、にんにくや生姜などをたっぷり使ったパンチのある下味が特徴。お肉にしっかりと風味がしみ込んでいて、ガツンとした味わいが楽しめます。食べごたえがあり、元気をつけたいときやボリュームのある食事をしたいときにぴったりです。地域によっては唐揚げと同じような扱いをされていることもありますが、その味わいにはちゃんとした個性があるんですよ。
衣や揚げ方で変わる！味と食感の違いをチェック
- 唐揚げ：使う粉は片栗粉か小麦粉、またはその両方。揚げることで外側はパリッと香ばしく、中はふっくらジューシーに仕上がります。家庭でも作りやすく、食べやすい味なのでお子さまにも人気があります。
- 竜田揚げ：基本的には片栗粉のみを衣に使用することが多く、サクサク感というよりもしっかりとしたカリッとした食感が楽しめます。油との相性がよく、しっかり味がついているのも特徴のひとつです。
- ザンギ：片栗粉を衣に使いつつ、にんにくや生姜などをきかせた濃いめの下味が特徴です。揚げたときに香りが立ちやすく、外はカリカリ、中は味がしっかりしみ込んだガツン系の仕上がりになります。
衣や揚げ方のちょっとした違いで、ここまで風味や食感が変わるなんて本当に不思議で面白いですよね。
住んでる場所で呼び方が違う？地域とお店の話
住んでいる場所によって、呼び方や味つけに違いがあるのも揚げものの面白いところです。たとえば関西地方では「竜田揚げ」という名前がよく使われる傾向があり、定食屋さんやスーパーのお惣菜コーナーでも頻繁に見かけます。
一方、北海道では「ザンギ」という言葉がとってもポピュラーで、コンビニや居酒屋でもよく登場します。道民の方にとっては、ザンギといえば“唐揚げよりも濃い味でボリューム満点の定番おかず”というイメージがあるかもしれませんね。
地域によっては「唐揚げ＝ザンギ」というように、呼び名に差がない場合もありますし、「ザンギ風唐揚げ」や「竜田風唐揚げ」など、組み合わせたような名前で売られていることも。
お店によって使い分けている場合もあるので、旅行先で見かけた時は「これってどんな味かな？」と楽しみにしながら選んでみると、ちょっとした発見があるかもしれませんよ。
実際に食べてみた！我が家の食べ比べレポート
ある日の晩ごはんに、家族みんなで「唐揚げ・竜田揚げ・ザンギ」を食べ比べてみることにしました♪スーパーで3種類をそれぞれ買ってきて、ちょっとしたプチイベント気分でワクワクしながら並べました。
まずはお弁当コーナーで見つけた唐揚げ。あっさりとした味つけで、とっても食べやすく、子どもたちからは「これ、おかわりある？」と嬉しいリクエストが。冷めても美味しかったので、やっぱりお弁当にぴったりの安定感があります。
次に食べたのは竜田揚げ。こちらは夫のお気に入り。「うまっ、これ絶対ビールに合う！」とテンション高めで、ちょっと晩酌モードに突入（笑）。味がしっかりしているので、大人向けのごはんやおつまみにもぴったりですね。
最後に登場したのがザンギ。袋を開けた瞬間からにんにくの香りがふわっと広がり、食欲がさらに刺激されます。「おお、これはパンチあるね！」と夫も満足そう。濃いめの味で、ごはんが進む系のおかずでした。疲れているときやスタミナをつけたい日には、まさにピッタリかもしれません♪
家で作るならどれが簡単？手軽さ・保存しやすさで比べてみた
初心者の方でも気軽に挑戦できるのは唐揚げ。使う調味料がしょうゆや酒など基本的なものだけなので準備も簡単ですし、食材を漬け込む時間も短めでOK。さらに、一度にたくさん作って冷凍保存しておけば、忙しい日のごはんやお弁当にもとっても便利です。
竜田揚げは少し手間がかかる印象があるかもしれませんが、しょうゆとみりんなどでじっくり漬け込むことで、お肉に味がしっかりしみ込んで、揚げたては格別な美味しさ。漬ける手間をかけた分、風味豊かに仕上がるので、週末など時間のある日にぴったりです。
ザンギは少し調味料の種類が多く、にんにくや生姜なども使うので、最初は「ちょっと大変かな？」と感じるかもしれません。でも、その分パンチのある味に仕上がるので、お弁当のおかずにしても冷めても美味しく、食べごたえ抜群です。冷凍保存もOKなので、まとめて作っておくと何かと助かりますよ♪
こんな時におすすめ！シーン別で選ぶ揚げものタイプ
- お弁当や子どものおかずに：やさしい味わいの唐揚げは、冷めても美味しく、子どもたちにも人気。おにぎりや卵焼きと一緒に詰めれば、栄養バランスも◎。
- 晩酌や大人のごはんに：しっかりと味が染みた竜田揚げは、お酒との相性も抜群。ビールや焼酎のお供として、おつまみにもぴったりの一品です。
- がっつり食べたい時に：濃い味付けが魅力のザンギは、ガツンと満足感が欲しいときにぴったり。白ごはんがどんどん進む味わいで、食べ応えもしっかりあります。
食べるシーンに合わせて揚げものを選べると、毎日の献立づくりも少し楽しくなりますよね♪
SNSで話題！あなたはどれ派？人気ランキングも紹介
最近はSNSで「唐揚げ派vsザンギ派」や「どの揚げものが一番好き？」といった投稿が盛り上がっています。投票やアンケート形式のものも多く、コメント欄では「やっぱりジューシーな唐揚げが一番！」とか「濃い味のザンギは白ごはんに最高！」なんて声がたくさん。食の好みって、人それぞれで見ているだけでも楽しいですよね。
コンビニやスーパーのお惣菜コーナーでも、それぞれの個性を活かした商品がたくさん並んでいます。地域限定の味や期間限定のフレーバーもあったりするので、気になったものはぜひ試してみてください。
普段はなんとなく選んでいた揚げものも、「自分はどれ派かな？」と考えながら食べてみると、新しい発見があるかもしれませんよ♪
よくある質問におこたえします
Q：竜田揚げと唐揚げの違いがイマイチわかりません… →一見とてもよく似ているこの2つですが、実は味付けや衣にしっかりと違いがあるんです。唐揚げは、比較的軽めの下味（しょうゆや酒など）をつけた鶏肉に、片栗粉または小麦粉、または両方をまぶして揚げることが多いです。仕上がりはサクッと軽めで、どんなおかずにも合わせやすい万能タイプ。
一方、竜田揚げはしょうゆとみりんなどでしっかり漬け込んだお肉に、片栗粉のみを使ってカリッと揚げるのが基本。味が濃いめなので、ごはんやお酒との相性も抜群です。衣に小麦粉を使わないぶん、カリッと感が際立つのもポイントですね。
Q：ザンギはどうして「ザンギ」っていうの？ →ザンギの名前の由来は、中国語の「炸鶏（ザージー／揚げ鶏の意味）」がもとになっているといわれています。この言葉が北海道で独自に発展し、地域色の強い食文化として定着したのが現在の「ザンギ」なんです。唐揚げの一種ではあるものの、にんにくや生姜をしっかり効かせた下味が特徴で、「唐揚げとはまた違ったごちそう」として、北海道民に親しまれています。
まとめ｜違いを知れば、もっとおいしい！
唐揚げ・竜田揚げ・ザンギ。それぞれに込められた味わいや地域の背景、そして調理の工夫を知ることで、いつものおかずがぐっと身近で楽しいものに感じられるようになります。
お惣菜コーナーで「今日はどれにしようかな？」と迷うその瞬間も、実は小さな食の冒険。ちょっとした違いに気づいたり、新しい味に出会ったりすることで、日常の食卓にワクワクを添えてくれます。
お店で買うのもよし、手作りにチャレンジしてみるのもよし。どんなスタイルでも、自分の「好き」が見つかるのが揚げものの魅力です。
ぜひ、あなたのお気に入りの揚げものを見つけて、毎日のごはんタイムをもっと楽しく、おいしく過ごしてくださいね♪
