焼きそばって、冷蔵庫の残り物を活用しやすくて、何かと便利な料理ですよね。特に忙しい日や「とりあえず何か作らなきゃ…!」というときの強い味方。
でも、いざ作ってみたら……あれ?なんだか全体的に水っぽくて、べちゃっとした仕上がりになってしまった経験はありませんか?
「ちゃんとパッケージの手順どおりに作ったのに、なぜか麺がくっついてるし、べちゃべちゃしている……」
そんな風に感じたことがある方、多いのではないでしょうか。
実はこの「焼きそばのべちゃべちゃ問題」、ちょっとした工夫で解決できるんです。今回は以下の3つの視点から、焼きそばをもっと美味しく仕上げるためのアイデアをご紹介します。
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焼きそばが水っぽくなった時の対処法
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失敗しないための焼きそば作りのコツ
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水っぽくなった焼きそばを救うアレンジレシピ
それでは、まずは「もう失敗してしまった!」というときに使える対処法から見ていきましょう。
焼きそばが水っぽくなった時の対処法
焼きそばが水っぽくなってしまうと、なんだか食欲が半減してしまいますよね。でも、あきらめるのはまだ早いんです。ちょっとしたひと手間で、麺の食感をぐっと改善することができます。
ここでは、今すぐできる簡単なリカバリー法を3つご紹介します。
レンジで水分を飛ばす!手軽な応急処置
とにかく簡単に済ませたい!という方におすすめなのが、電子レンジでの加熱による「水分飛ばし」です。
やり方はとっても簡単。べちゃっとしてしまった焼きそばを耐熱皿にのせ、ラップをせずに電子レンジで1~2分程度チンするだけ。ラップをかけないのがポイントです。水分がこもるのを防ぎ、効率よく余分な水分を飛ばすことができます。
ただし、もともとかなり水分が多すぎる場合には、思ったほど効果が出ないことも。でも、忙しい時や洗い物を増やしたくない時には、ぜひ試してみてくださいね。
吸水力のある「麩」で水分を吸わせる裏ワザ
次にご紹介するのは、「吸わせて解決」する方法です。
実は、麩(ふ)って、スープや煮物の水分をしっかり吸ってくれる優秀な食材。水分を出しやすいキャベツやもやしがたっぷり入った焼きそばに、あとから麩を加えてあげると、余計な水分をしっかり吸ってくれるんです。
お皿に盛りつけたあとでもOK。乾燥した状態の麩をちぎって数個のせるだけで、見た目も味もぐっとよくなりますよ。さらに、ふやけた麩はトッピングとして食感のアクセントにもなり、一石二鳥です。
強火で焼き直し!プロ風に仕上げるひと手間
「やっぱりフライパンでちゃんと直したい!」という方には、強火での焼き直しが断然おすすめ。
べちゃべちゃ焼きそばの原因の多くは、水分を飛ばしきれずに仕上げてしまうこと。特にキャベツやもやしなどの野菜は、加熱するとどんどん水分を放出してしまいます。
そこで、以下のような順番で作り直すと、仕上がりがぐっと良くなりますよ。
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まずは野菜だけを強火で炒め、しっかり水分を飛ばします。
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野菜を一度取り出し、空いたフライパンで麺を炒めます。
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最後に野菜を戻して全体を混ぜ合わせれば完成!
さらに、野菜の水分をうまく活かして、麺をほぐすときに水を加える必要がなくなるので、結果的に水っぽさを抑えることができるんです。
一見手間に感じるかもしれませんが、ちょっとしたプロの技。ぜひ一度試してみてくださいね。
焼きそばが水っぽくならないためのコツとは?お店みたいな仕上がりに近づくテクニック集
せっかくの焼きそばが、どうしても水っぽくなってしまう…。
そんなお悩み、実は意外と多くの人が抱えているんです。
「火加減が悪かった?」「水を入れすぎたのかな?」なんて、いろいろ原因を探ってみても、毎回ベストな仕上がりにはならないこともありますよね。
そこでこの章では、焼きそばがべちゃっと仕上がってしまう主な原因と、それを未然に防ぐためのコツをご紹介します。
これを知っておくだけで、次回からはグッとお店っぽいパリッと仕上がった焼きそばが作れるようになりますよ。
まずは水っぽくなる原因を知っておこう
焼きそばが水っぽくなる背景には、主に以下のような原因が考えられます。
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火力が弱く、うまく水分を飛ばせていない
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麺をほぐすために加える水分が多すぎる
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具材の野菜から出る水分が多く、炒めが足りない
この3つが重なると、一気にべちゃべちゃ度がアップしてしまうんです。
逆に言えば、火力を意識し、余計な水分を加えず、野菜をしっかり炒めることができれば、焼きそばの仕上がりは格段に良くなります。
では、具体的にどんな手順で作ればいいのでしょうか?
以下で詳しく解説していきますね。
具材は先に炒めて水分を飛ばす!麺は後から加えるのが基本
焼きそばを美味しく仕上げるには、野菜と麺を同時に炒めないことが鉄則です。
つい一緒に炒めたくなってしまいますが、これは失敗のもと。キャベツやもやし、玉ねぎといった焼きそば定番の野菜たちは、炒めるとどんどん水分を出してきます。
そのまま麺と一緒に炒めてしまうと、麺がその水分を吸ってしまい、全体がべちゃっとした状態に……。
ですので、まずはフライパンで野菜を単独でしっかり炒めることからスタートしましょう。野菜から出た水分を飛ばすように、強めの火力で手早く炒めるのがポイントです。
野菜にほどよく火が通ったら、一度取り出しておいて、次に麺を炒めていきましょう。このひと手間で、仕上がりに大きな差が出ますよ!
麺をほぐすのに「水」は不要!?野菜の水分を有効活用
焼きそばのパッケージに「ほぐすために水を加える」と書いてあること、ありますよね。でも、あの水が思わぬ落とし穴になることもあるんです。
具材の野菜をしっかり炒めている場合、そのときに出る自然な水分だけで、麺は十分にほぐれることが多いんです。つまり、追加の水はむしろ余計なんですね。
水を足しすぎると、せっかくパリッと仕上がった野菜の旨味も薄まり、麺の食感も残念な仕上がりに。そこでおすすめなのが、電子レンジを活用する方法です。
たとえば、焼きそばの麺を使う前にラップをせずにレンジで30〜40秒ほど温めると、麺がほどよく柔らかくなって、ほぐしやすくなるんです。
この方法なら水を一切使わずに済むので、べちゃべちゃリスクをぐっと減らせます。しかも、調理時間の短縮にもなりますよ!
焼きそばが水っぽくなってしまった時に試したい!復活アレンジレシピ5選
「あ~あ、せっかく作った焼きそばがベチャベチャ……」
そんなとき、がっかりしてそのまま捨ててしまっていませんか?
実は、ちょっとした工夫やアレンジを加えるだけで、水っぽくなった焼きそばも美味しく生まれ変わるんです!
今回は、そんな“失敗焼きそば”をおいしくリメイクできるおすすめの復活レシピを5つご紹介します。
しかも、どれも簡単で、家にあるもので手軽に試せるものばかり♪
「いつものソース焼きそばに飽きてきたなぁ」というときにもぴったりですよ。
ご飯と合わせてボリューム満点!アレンジの定番「そばめし」
まずご紹介するのは、焼きそばとご飯を混ぜ合わせた人気のアレンジメニュー「そばめし」。
焼きそばの麺が水っぽくなってしまったときでも、ご飯と混ぜて炒めることで、全体のバランスが整いやすくなります。
作り方のポイントは以下の通りです:
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ご飯は少し硬めのものを使うと、べちゃつきを防げて◎
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焼きそば麺はキッチンバサミなどで細かくカットしておくと、ご飯とよくなじみます
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味付けは、付属の粉末ソースに加え、ウスターソースやケチャップで調整すると深みが出ます
また、ちょっとしたアレンジで味に変化をつけたい時は、チーズやマヨネーズを加えるのもおすすめ!
お弁当や休日のランチにもぴったりな、満足感の高い一品に早変わりします。
水分多めでも大丈夫!「あんかけ焼きそば」でリッチなひと皿に
べちゃっとなった焼きそば麺も、中華風のあんかけにリメイクすることで、見事に復活します。
むしろ、少し水分が残っているくらいの麺の方が、あんとよく絡んでおいしく仕上がるんですよ。
あんかけ焼きそばの手順はこちら:
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麺があまりにも水分過多な場合は、キッチンペーパーで軽く水気を拭き取っておきましょう
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別の鍋に水と野菜や豚肉などの具材を入れ、鶏ガラスープの素で味を調えます
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水溶き片栗粉を加えてとろみをつけ、あんが完成
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焼きそば麺はフライパンに油を多めにひき、両面にカリッとした焼き目をつけて堅焼きに
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焼いた麺の上から熱々のあんをたっぷりかけたら、できあがり!
このアレンジは、ソースの味に飽きてしまったときの“味変”としても優秀ですし、野菜もたっぷり摂れて栄養バランスもバッチリです。
手軽でおいしい!間違いない組み合わせ「焼きそばパン」
水分が多くなった焼きそばでも、パンに挟めば立派な“お惣菜パン”に早変わり!
特に朝ごはんや小腹が空いたときのおやつにぴったりな「焼きそばパン」は、意外にも復活レシピとして優秀なんです。
美味しく作るコツはこちら:
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コッペパンやロールパン、食パンなど、パンの種類はお好みでOK
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パンの内側にバターやマーガリンを塗ると、パンへの水分の染み込みを防げて食感が◎
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味付けはそのままでもよいですが、少しマヨネーズを足すと濃厚さがアップします
仕上げに青のりや紅ショウガ、かつお節をトッピングすれば、見た目にも華やかで満足感のある一品になりますよ。
とろ~り卵でリッチに変身!「焼きそばオムレツ」
ふわとろ卵とソース焼きそばの相性は抜群!
べちゃっとした焼きそばの水分も、卵のとろみと合わせればむしろ“コク”に変化します。
作り方の流れ:
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卵2個に牛乳大さじ1を加えてよく混ぜ、塩少々で味を調えます
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フライパンにバターをひき、半熟状になるようにスクランブル気味に加熱
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水分を軽く飛ばした焼きそばを別で温めておき、オムレツの中に包む
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ケチャップやソースをお好みでかけて完成!
焼きそばの濃い味と、ふんわり卵のまろやかさが合わさって、まるでカフェ風のひと皿に仕上がります。
お子さまにも大好評の一品です♪
ボリューム満点&おつまみにも!「焼きそば春巻き」
焼きそばを春巻きの皮で包んで揚げるだけという、超簡単アレンジ。
中の水分が皮で閉じ込められ、食べるとジューシーで香ばしい味わいに。
作り方の流れ:
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焼きそばの水分を軽く飛ばして、冷ましておきます
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春巻きの皮に適量の焼きそばをのせて包みます(チーズやハムを一緒に入れると◎)
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160~170度の油できつね色になるまで揚げたら完成!
外はカリッ、中はジューシー。
おつまみやお弁当のおかずにもぴったりなアレンジで、「余った焼きそばがこんなに変わるなんて!」と驚かれること間違いなしです。
まとめ|焼きそばの“べちゃべちゃ問題”はちょっとした工夫で解決!
焼きそばがべちゃべちゃになってしまうと、「なんだか残念な仕上がりになっちゃったな……」とテンションも下がりがちですが、ちょっとした工夫やアレンジで見違えるほど美味しく仕上げることができるんです。
今回ご紹介した内容をおさらいすると──
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電子レンジで水分を飛ばしたり、麩に吸わせるなどの「対処法」
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野菜と麺を別々に炒める、余計な水を加えないなどの「予防テクニック」
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そばめし・あんかけ・焼きそばパン・オムレツ・春巻きなどの「復活アレンジレシピ」
これらのポイントを押さえるだけで、家庭でもお店顔負けの焼きそばにぐっと近づけますし、たとえ失敗しても美味しくリカバリーできますよ。
焼きそばは、気軽で自由度の高い料理。失敗を恐れず、いろいろな方法を試しながら、自分好みの“焼きそばマスター”を目指してみてくださいね♪